「美術を学ぶ」から「美術で学ぶ」へ

『あーくり』は〈美術を学ぶ〉から〈美術で学ぶ〉」を理念に、図工美術教育について、様々な校種や職種の方々と考えていくことを目的にした研究会です。2011年8月のニューヨークタイムズ紙において、米デューク大学の研究者であるキャシー・デビッドソン氏は「2011年にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」と言いました。常に変化していく社会で、図工美術教育はどんな役割を果たせるでしょうか。様々な立場があると思いますが、誰かから教えを請うのではなく、参加者全員で同じ目線を持ち、考えていきたいと思っています。そのため『あーくり』は、単に完成された作品を発表したり、どんな素材を使ったのかを紹介しあう実技的な報告会ではありません。実技の題材観や、活動の過程における学びの検証といった、「美術を通して子どもたちが何を学び、その経験やそこで培った力が、その先を生きていく子どもにどう活かされるか」、教育の根本にしっかりと目を向けることで、参加者全員の資質向上を目指しています。そして、「未来を担う子どもたちのため」はもちろんですが、それ以上に、研究会に参加する「私たちが主役」という思いを持って、それぞれが「たのしむ」「たかまる」「つながる」、そんな研究会にしたいです。